「EXPO酒場 洛北店」レポート - 肩書きを越えて、本とアートとまちの未来を語らう夜
2026年03月10日
京信トピックス
2025年2月から10月にかけて、京信の支店ロビーなどで開催された「EXPO酒場」。
「アフター万博」の今だからこそ、この「笑顔広がる共創の場」を思い返し、そこから生まれた価値を振り返ります。
EXPO酒場 洛北店
2025年8月26日(火)18:00 - 20:00
@堀川新文化ビルヂング
【店長】
大垣 守可
株式会社 大垣書店 雑誌「KYOTOZINE」編集長
【女将】
大﨑 智子
株式会社 大垣書店 堀川新文化ビルヂング NEUTRAL
【副店長】
高嶋 秀晃
コミュニティ・バンク京信 鞍馬口支店
【副店長】
藤原 怜央
コミュニティ・バンク京信 鞍馬口支店
大垣書店が手がける「堀川新文化ビルヂング」は、本を中心にアートやカルチャーが息づく、まちに開かれた文化の拠点です。そこに一夜限りのEXPO酒場が登場し、100名を超える多様な方が集まりました。
オープニングアクトは能!静寂に包まれた会場
イベントは、河村晴久様と味方團(みかたまどか)様による能楽の披露によって幕を開けました。
河村様は、重要無形文化財 能楽の保持者であり、同志社大学客員教授として伝統文化の魅力を伝えておられます。会場は静寂に包まれ、演者の真剣な眼差し・姿勢の美しさに圧倒され、700年前から続く伝統文化の重みを感じることができる場となりました。
その後の河村様による能の解説では、「能の思想 = 戦いの否定」という深いメッセージや、無形遺産として時代に応じて変化を繰り返してきた能の歴史についてお話をいただき、参加者の皆様にとって新たな学びの機会となりました。
本と文化とスタートアップ - 伝統と革新のプレゼンテーションが続く
乾杯の後は、3組によるプレゼンテーションが行われました。
書店の未来を描く - 大垣守可様(店長)
トップバッターはEXPO酒場 洛北店・店長の大垣守可様。
「書店は今、1日1軒以上のペースで減っている。書店業界が進むべき方向性は?」という課題意識をもとにしたプレゼンがスタートしました。
その解決策として掲げられたのは、3つのキーワード。
- 公共性:書店は、安心安全に人が集う場所
- 市民性:書店は、そこにしかできない体験ができる場所
- 創造性:書店は、本を作る場所
その中で特に参加者が大きくうなずいていたのは、雑誌『KYOTOZINE』の創刊のお話。その製作過程で、予期せず新たな仕事につながったそうです。
「書店の強み = どんなジャンルでもコラボできること」という言葉に、参加者の皆様も書店に新たな可能性を感じておられました。
伝統産業との架け橋 - 井上友菜
続いては、コミュニティ・バンク京信 九条支店・井上友菜によるプレゼンテーション。
伝統産業の商品開発プロジェクトなど、地域の伝統を未来につなげていく取組が紹介され、「伝統産業とのハブになりたい」という思いが語られました。
大学生によるスタートアップ - HOSOYA DINING株式会社
最後は、現役大学生2人によるスタートアップ企業 HOSOYA DINING 株式会社の細谷 錬様と森田 謙様のプレゼンテーションです。
食事プランを持たない宿泊施設に対し、地域の"本物の味"を誇る飲食店の料理を届けることで、宿泊体験の質を高めるサービスを提供されている同社。
市場規模44億円という数字も示され、スタートアップらしい、具体性がありつつも夢を感じさせてくれるプレゼンテーションが印象的でした。
肩書きを越えた交流会 - 100名が熱狂
ピッチの後は懇親会。地域の方、伝統文化の担い手、スタートアップ、経営者まで、100名を超える方の交流が始まりました。
お酒を片手に、あちこちで名刺交換をする姿がみられ、まさに肩書きを超えた交流の場となりました。
新たな街の交差点を目指して 〜 店長たちの挑戦
今回の酒場を成功に導いたのは、店長と女将、副店長の4人でした。
当金庫 鞍馬口支店の高嶋(支店長)【写真右】と藤原【左】は、テーマを決める段階から非常に悩み、何度も打ち合わせを重ねました。
高嶋は、EXPO酒場の準備を通じて、「改めて地域を見つめ直し、熱い想いを持った地域のキーマンを探す事にかなりの時間を費やした」と振り返ります。
その結果、新しい「出会い」と多くの「再会」が生まれ、「今回出会えた人たちとのコミュニティを今後も成長させていき、まちの未来を語り合っていきたい!」と想いを語りました。
一方「地域の課題を真剣に考え、地域の歴史や伝統、どのような人が活動をしているのかなど、新たな気付きが得られた。」と語ったのは、もう一人の副店長の藤原です。
「企画の段階から、この人とこの人をどう繋げたらいいかということを考えていたので、多くのマッチングにつながった。EXPO酒場をきかっけに出会った方々から、具体的なニーズをお聞きすることもできたので、お客様との関係がより深くなった。」と語りました。
そして店長を務めた大垣守可様は、「100人以上の方が来られて盛大で、凄かった。」と振り返ります。
高嶋から「手伝ってほしい。」と言われ、どうやったら盛り上がるか?を考えたという大垣さん。
「能やプレゼンテーション等、コンテンツを充実させたことで、様々なバックボーンの方に集っていただけました。その光景は、堀川新文化ビルヂングが目指す、『肩書きを気にせず交流できる場』そのものでした。」と手応えを感じておられました。
多くの方に集まっていただいたEXPO酒場洛北店は、参加者の皆様にとって新たな出会いと気付きをお持ち帰りいただける場となったのではないでしょうか。
コミュニティ・バンク京信は、今後もこのようなイベントを通じて、地域の皆様とともに、地域社会の未来を育む取組を積極的に推進してまいります。
