京都の芸術を未来につなぐ 一般社団法人BASEの取組

ベース(バンク フォ アート サポート エンカウンターズ)

コロナ禍を機にアーティストの制作活動のみならず、京都の文化を担ってきた民間の小劇場、ミニシアター、ライブハウス、ギャラリーなどの芸術拠点の経済的脆弱性が顕在化し、危機的な状況にあります。そこで当金庫は、このような状況を打破し、京都を「文化や芸術を大切にする人で溢れる街」にするため、地域の6団体とともに、一般社団法人BASE(Bank for Art Support Encounters)を立ち上げました。BASEの取組を通じて、芸術と社会との持続的な共生を目指します。

ベースの取組をご説明します。収益事業として、ビジネスパーソン向け芸術発想講座であるベースアートキャンプや、各拠点で実施するプログラムであるベースアートプログラムを行います。また、寄付やクラウドファンディングなどによる資金調達も行います。これらで得られた資金はベース基金としてプールされ、小劇場、ライブハウス、ギャラリー、ミニシアターなどの芸術創造発信拠点への支援に活用されます。

取組

働き生きる人のための新しい芸術学校「BASE ART CAMP」

ベースアートキャンプへのリンクバナー

BASE ART CAMPとは、いつの間にか忘れていた“自分”と芸術的実践を通して向き合うためのプログラムであり、新しい芸術学校です。「この複雑で混迷を極める現代を生き抜くためにはどうすればよいのか?」そんな私たちの問いにアーティストの芸術的実践は、実に多様で面白い視座を与えてくれます。この学校では、手を動かして“ものをつくる”、そんな単純なことをやめてしまった現代社会だからこそ、もう一度、原点に還って“ものをつくる”というアーティストの芸術的行為から、働く人の人生の糧になる術を学びます。

公式HPはこちら

第1期生の活動の様子

受講生は3ヵ月間にわたり、芸術的実践や思考に順応するための講義やワークショップを受けた後に、演劇、写真、美術、映画、音楽の5つのルートに分かれ、メンバーとともに「作品をつくる」という特別な経験を共有しながら、成果発表に向け取り組みました。
受講生からは、「他の受講生の成果発表を見て、『もっと私もこうしたい!』『まだまだできた!』と嫉妬心を抱くぐらい、とても中身の濃い時間を過ごすことができました」「『何かを表現したい!』という強い欲求を持った人間がこんなに集まるなんてなかなかない機会だと感じましたし、今回のご縁がずっと続くと嬉しいです」といった声があがりました。

演劇を披露する様子など、ベースアートキャンプ第一期生の活動の写真
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